混合発酵茶とは
世界初の「混合発酵製法」
「混合発酵製法」は生の茶葉にびわの葉又は青みかんを加えて圧力をかけ揉捻・発酵させる新製茶法です。世界初の製茶法として長崎県・長崎県立大学・長崎大学・九州大学が特許を取得しており、長崎県の農業・地域の活性化につながる技術として開発されました。茶葉が持つカテキンの機能性とびわ葉や青みかんなどの植物が持つ発酵促進機能に着目し研究が開始され「混合発酵」技術により、茶葉の渋みや苦味を緩和することだけでなく、従来の緑茶を超える健康効果があることが明らかになりました。
従来のお茶との違い
お茶の葉にはポリフェノールオキシダーゼと呼ばれる酸化酵素があり、カテキンをはじめとするポリフェノールを酸化させる働きがあります。
通常、酸化酵素とポリフェノールは別々に存在していますが、茶葉を揉んだり萎れさせることで両者が混ざり合うと酸化酵素の働きが促進され、茶葉の色・香味が徐々に変化していきます。
これをお茶の発酵といい、多種多様なお茶を作る上でとても重要な工程です。
混合発酵茶は茶葉に異なる植物(びわの葉や青みかん)を混ぜて発酵させる独自製法(特許取得済)により、酸化酵素の働きを活性化させて発酵する製法です。
混合発酵茶が出来るまで(製造プロセス)
1.収穫・搬入
丹念に育て上げた混合発酵茶の原料となる茶葉を収穫し、新鮮なまま近くの工場に運ばれます。
収穫した茶葉は鮮度が重要なため、当日中に全て加工されます。
2.萎凋
工場に運ばれてきたら、茶葉はまず粗揉機という機械を使って、生の茶葉に温風をあてながら数十分攪拌することで茶葉を萎凋(萎れ)させ、水分量を調整します。
3.混合・揉捻・発酵
粗揉機で萎凋させた茶葉に、収穫した植物(びわの葉又は青みかん)を加え、さらに揉捻機という機械で圧力をかけ、強く揉み込んでいきます。
この工程で、茶葉がもつ「カテキン類」や「ポリフェノール酸化酵素」とびわの葉や青みかんが持つ成分が化学反応を起こし、混合発酵茶に変化していきます。
4.乾燥
しっかりと揉み込まれ、発酵した茶葉を乾燥機で十分に乾燥させて、発酵を完全にストップさせます。
5.ふるい
乾燥した茶葉をふるいにかけ、茎や葉脈などいらない部分を取り除いたり、異物を除去することができます。鮮やかな紅色を呈し、茶ができあがりました
6.完成
鮮やかな紅色を呈し、混合発酵茶葉ができあがりましたこの後、製品の用途に応じて焙煎や粉末など2次加工を行います。